末期がんにより、在宅看取り中だった親戚の子が他界した。
最後に会ってから10日後だった。
最後まで、自分のことより周囲を気遣える強くて優しい子だった。
彼女が伝えてくれたこと——
生きる意味、家族の絆、人はみな平等であること、そして、癌の怖さ
たくさんの涙で悲しみは癒えると言うが、これらは決して忘れてはならない。
いや、絶対に忘れることはないよう身体と心に強く刻み込まれた。
今回を機に、初めて癌について書かれている本を読んだ。
そこには、「癌で死ぬことは決して悪いことではない」と書かれていた。
癌によって、離れ離れになっていた家族の絆がまた結ばれることが多いという。
確かに、親戚の家族を見ているとそう感じる点もあった。
死について考えることも増えた。
死にたいとは全く思わないが、死後の世界や輪廻転生のような少しオカルトじみたことに少し興味が沸いた。
人は死ぬ瞬間、どんな感じなのだろう。
状況によって異なるだろうが、痛いとか苦しいとかの感覚はあるのだろうか。
死んだら意識は…?
生まれ変わっても、また従姉妹になってくれるといいな。