【目次】
出産予定日 当日
出産予定日は2月16日だった。
僕は妻の実家にいた。
その日は、妻には何の兆候も見られなかった。
「妊娠」に対してネガティブになっていた妻は、「もしかしたら1週間ぐらいかかるかも?」と弱気になっていた。
自分も、そう簡単にはいかない気がしていた。
出産予定日 +1日
17日。
朝起きると妻が、「夜中から、今まで感じたことのない痛み」を訴えた。
ついに来たか⁉︎
と期待したが、その陣痛の間隔は30分に1回とかでしかなかった。
次の日から仕事だった僕は、この状態が昼過ぎまで続くなら帰るつもりだった。
昼過ぎ。
妻の状態が変化無しだったので、迷っていたが自宅に帰ることにした。
妻の実家から、片道3時間の自宅へ…。
一度は自宅へと向かうも…
しかし道中、妻と何度もやり取りした結果、やっぱり妻の実家へと引き返すことにした。
妻には、少しずつだが確実に「出産」の兆候が見られたし、何となくこの時を逃すと後悔しそうな気がしたのだ。
僕の自宅に、あともうすぐの所まで来ていたが…。
覚悟を決めたメッセージ
妻の実家へと引き返している途中、妻から「陣痛の間隔が短くなり、痛みも増してきたから病院に行く」と連絡があったので、僕も産婦人科へ直行した。
病院へ向かう際、妻からLINEで送られてきたメッセージで覚悟を決めた。
「まじ痛くて死にそう」
続く